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top top 初級編 忙しいあなたにアドバイス

普通の方で普段から目的意識を持って歯を磨いている方は少ないと思います。 勿論私も以前は歯磨きが単なる生活習慣の枠を越してはいませんでした。

「歯を磨けば虫歯や歯周病を防ぐことは知っているけど忙しくて・・・。」

でも忙しいからこそポイントを押さえ効果的に磨きましょう。


まずは磨きづらい所から磨き始めましょう。

普段、何気なく磨く時は大抵の方が磨きやすい所から(上の歯の表側など) 磨き始めるのですが、それを敢えて磨きづらい裏側から磨きましょう。
それだけでも磨きむらを少なくすることができます。


きちんと当てましょう。

当たり前のことのようですが意外と盲点なんです。
だらだら30分磨いていても毛先が当たっていなければ意味のないことです。

自分では1番奥歯を磨いているつもりなのに、更にもう1本奥に歯があったとか、
歯と歯茎の境目に歯ブラシが届いてなかったり(歯の表面って繊維性の食事を取ることによってかなり歯垢は落ちるので時間の無駄です。)
また右利きの方だと右の前歯が磨けてなかったりします。 (歯ブラシを持ち替える時飛ばして磨いていないか、チェックしてみましょう。)


余計な力はかけないようにします。

急いで磨く人に限ってガショガショ乱暴に磨いていますが、力を入れて磨くと歯ブラシの毛が寝てしまい返って清掃性が低下します。
1番歯垢をかき取ることが出来るのは毛が自由に動くくらいの圧力でシャカシャカと磨いている時です。


歯ブラシは細かく動かしましょう

平らな所を磨く時は大きく動かした方が汚れはとれますが、歯には凹凸があるため細かく動かさないと引っ込んだ所に毛先が届かなくなります。
特に裏側や歯と歯の間を磨く時は大きく動かすと折角入った毛先がでてしまいます。


それでもめんどうだと思うあなた

頭の片隅に以上の事が残っているだけで今までと磨き方が違うはずです。
要は歯垢を落とすために磨いていると言うことを意識することです。


top top 中級編 実際に歯を磨いてみましょう

準備

用意する物は手鏡と普通の硬さの歯ブラシです。硬い歯ブラシは今回紹介する磨き方では使用しません。 (硬い歯ブラシは毛の弾力を生かすローリング法などで使います。) 炎症が有る方は柔らかめの歯ブラシから初めて段々出血がおさまり痛みが無くなってから普通の硬さを選びましょう。 歯磨き粉はつけるとお口がブクブクになって鏡での確認が困難に為りますし、 時間をかけて磨けないので思い通りに歯が磨けるようになるまではつけないようにしましょう。


歯ブラシの当て方

最初は歯磨き粉を付けないで歯ブラシを使用します。 手鏡を見ながら歯の表面に毛先を直角に当てることからやってみましょう。 バス法では歯面に対し45度に当てますが、 歯並びの悪い所には応用がきかないのでここではスクラッピング法をベースに改良したものをイメージしています。 特に裏側は見えないので毛の向きに注意して下さい。


歯ブラシの当たっている場所を確認します

ここがポイントです。歯周病というのは皆さんもご存じの通り歯茎(歯の周りの組織)の病気です。 つまり歯茎に毛先が届いていないと病気の進行を止めることはできません。 ただ闇雲に磨くのではなく意識して毛先を当てます。 歯と歯の間や歯と歯茎の境目が歯垢の溜まりやすい所です。 特に歯茎が下がって歯と歯に隙間ができている方は歯ブラシの毛先を突っ込まないと届かないので注意して下さい。 歯茎のマッサージを行うために直接歯ブラシを歯茎に当てるのは、傷を作る原因につながりますのであまりお勧めできません。 きちんと歯と歯茎の境目に当てれば歯茎へのマッサージ効果を生みますし、 なにより歯垢を落とすことが先決だからです。


歯ブラシを動かし方。

以前歯ブラシを横に動かしてはいけないと言われた方もいらっしゃると思いますが、 それは大きく動かす横磨きであって、横方向に細かく動かすのであれば問題ありません。 大切なのは折角当てた毛先を逃がさないよう細かく動かす事です。 それさえ守れば縦に磨こうが、小さな円を描こうが自分のやりやすい方法を取っていいと思います。


気を付けて磨く場所

奥歯を磨くのは結構大変です。 よく患者さんで裏側と咬み合わせの面をいっしょに磨く方がいらっしゃいますが、 結局両面とも肝心な所が磨けません。 きちんと毛先の方向を変えて歯面に対して直角に当たるように、 まずは自分なりに手鏡を見ながら工夫してみて下さい。
歯周病は細菌(歯垢)と生体(体の抵抗力)のバランスで成り立ちます。 毎日コンスタントに歯を磨くことが悪い菌の増殖を防ぎ歯茎の治癒を促します。 今日いっぱい磨いたから明日はサボっても平気というのは残念ながら通じません。
磨くコツが上手くつかめたら、ご家族の了解を取って居間などでテレビを見ながら楽に磨きましょう。

大変なのは最初だけです。頑張って下さいね!


top top 上級編 更に磨き残しをなくするために

基本の磨き方をマスターしても部分的に歯ブラシが届かない所が出てきたと思います。
特に歯並びが悪い方や所々歯を失ってしまった方の口腔内は管理が大変です。
取りあえず思いつくままに列挙してみましたので参考にして下さい。 (後で項目を追加するかもしれません。)


まずはチェック!

鏡を見てみると誰でも程度の差はあっても歯列からはみ出た歯があると思います。 更によく見ると引っ込んでいる歯の表面がちょっとヤニのように着色していたり、 その歯の周りの歯茎が少し炎症を起こしていませんか? もし染め出し液をもっていたら染めてみるのが一番分かりやすいのですが、 染めなくても歯の表面に白いヌルヌルした歯垢が付いているのが確認できると思います。


引っ込んでいる歯の磨き方

引っ込んでいる歯に歯ブラシをあてようとする時、隣の歯が邪魔で押しつけないと磨けない方は、 そのまま動かすと歯茎を傷付けてしまいますのでブラシを当てる角度を変えないといけません。 引っ込んでいる歯だけに当たるように歯ブラシを縦にしてみて下さい。すっぽりとうまく入った方はそのまま 毛先が逃げないように細かくうごかします。 それでも隣の歯が邪魔で当てれない場合はそのまま歯ブラシの毛先斜めに向け歯と歯の間に 滑り込ませるよう意識してみて下さい。自然と毛先の当てる角度が変わり陰になっている部分に毛先が 当たります。それでも入らない場合歯ブラシだけでは大変ですので補助清掃用具を利用しましょう。


出っ張っている歯の裏側を磨く

これも同じ事なんですが、先程と違って唇やほっぺたが邪魔をして歯ブラシが当て難いし、 なにより確認作業出来ないのでどうしても時間がかかってしまいます。 歯ブラシの柄の角度に気を付けて上の歯は歯ブラシの先端を使って縦に当てて、下の歯は先端もしくは かかとの部分の角を使って磨きます。奥歯も歯並びの悪い部分は縦に当てる方がいいのですが、 限界がありますので出来るだけで構いません。


奥歯の奥の面を磨く

奥歯は只でさえ磨きにくいのですが、その歯のさらに奥の面を磨くときは思い切って真横から磨いてみます。 まず歯ブラシをえんぴつを持つように持ちます。その時毛先は自分と反対側に向けます。 (自分からは毛が見えないように持ちます。)お口を「イーッ」と横に開きそのままほっぺたを押しながら頑張って歯列の 1番終わりに歯ブラシをもっていきます。そして細かく動かして下さい。 (親不知までしっかり生えている方は反対側を向くように顔を少し傾けます。)


嘔吐反射がある

個人差はありますが、だいたいは慣れてしまうようです。 奥歯を磨くときは特に動きを小さくしたり、口で息をしないでお鼻で静かに呼吸しながら磨くと大分違います。


炎症が強い箇所を磨く

とにかく傷つきやすいので、気を付けて下さい。 慢性の炎症がある場合傷が引き金になって急性化して腫れる事もあります。 あまり痛みが強い時は細い綿棒で歯垢をとるのも一つの手段です。 歯垢を落としていく内に自然と歯茎の抵抗力が上がってきます。


磨くと痛い

冷たいお水などがしみる知覚過敏症の方でひどくなると毛先が当たるだけで神経に触るように ピリッとするようになります。我慢できる範囲でしたらそのままよく磨いている内に症状が緩和 する事があります。研磨剤の粒子が大きいヤニ取り用の歯磨き粉は絶対使わないで下さい。


歯と歯の隙間が大きい

健康な場合は歯と歯の間には3角形の歯茎が存在しますが、過度の刺激や歯周病のために隙間があいた場合は 自浄作用の働かない場所なので毛先を入れなければ絶対に歯垢が落ちません。 歯ブラシを軽く鉛筆を持つように握り爪楊枝を使うように毛先を一カ所づつ通してみて下さい。 舌の先で毛先が通ったか確認出来るくらいしっかり通します。


孤立した歯を磨く

更に隙間が大きくなって完全に歯と歯の接触を失ったり隣の歯が抜けてしまった場合、 表と裏側と咬み合わせの3面に横の面を加えた5面も磨かなければいけません。 とにかくグルッと色んな角度から歯ブラシを当ててみる必要があります。 ただし時間がかかるので補助清掃用具を使う方が楽な場合もあります。


top top 超上級編 ところがどうしても文章で表現出来なくて・・・・。
動画GIF対応じゃない方御免なさい。
いつかちゃんとTEXTにします!

超上級編歯ブラシの動かし方 and NN3.X用お遊び編

超上級編歯ブラシの当て方


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