BASIC WORDS


ローリング法

私が小学校の時はローリング法が流行ってて、 コマーシャルなどでタレントさんが、ぎこちない手つきで歯を磨いていたのを何となく覚えています。 この磨き方は歯垢をかき取るというより歯茎へのマッサージ効果を狙っていたようです。 実際きちんとやれば清掃性もなかなか高いのですが、 如何せん応用がきかず(毛の弾力を利用するので歯ブラシの横腹を使うため) 歯列不正のある方には不向きです。

一応やり方ですが、歯と歯茎の境目に歯ブラシの横腹を当てます。 この時毛先を歯茎の方に向け、 そのまま歯の先に動かしつつ毛先を回転させて歯垢をかきとります。 (分かりずらい!)色々改良法もあるのですが難しいですね。


バス法

この方法は歯周病予防に考えられたのでポイントを歯肉溝(歯と歯茎の間の溝) に絞られています。 歯ブラシメーカーでもこの磨き方を対象にした歯ブラシ(毛束が一列の物や、グリップを工夫した歯ブラシ) を出している所もあります。
磨き方は毛先を歯肉溝(歯と歯茎の間の溝)に45度の角度で当てて細かく振動させます。 (動かし方が大きいと効果がなくなります。) 間違っても硬い歯ブラシは使わないで下さいね。


スクラッビング法

最近のコマーシャルを見ていると大抵はこの磨き方ですね。 この磨き方は歯垢を落とすのが目的ですが、 きちんと磨けば毛先の圧が歯茎に伝わり軽い局所的な貧血を起こし、 そして毛先を動かした時に血流が再開するため二次的なマッサージ効果が期待できます。

磨き方もシンプルで歯面に対し直角に毛先を当て、細かく左右に動かします。 だいたい歯一本分くらいを目安に動かして下さい。
(最近はこの磨き方をベースに色々な方法が出ています。)


歯周病

以前は「歯槽膿漏」と呼んでいましたが、 「歯周病」の方が呼び名も簡単なので一般でもそう呼ばれるようになりました。 (歯の周りの病気ですものね。)
大ざっぱな説明をすると歯茎に炎症が起こり、 歯を支えている骨(歯槽骨)が炎症から遠ざかろうとして吸収していくため歯は支えを失い抜けてしまうのです。 (ひどくなると歯の表面が歯石で覆われ異物として排出された感じすらするのもあります・・・。)
よく歯の寿命といった言い方もありますが、 それはどちらかというと平均的に歯周病に罹患してからどのくらいもつかという数字であって一生自分の歯で食べると言うことは、 十分可能です。 逆の言い方をするとそれだけ以前は歯周病に対する処置が確立されてませんでした。
しかし現在では歯垢を除去すれば殆どの歯周病は直ります。 (でもその歯垢を除去するのが難しいのですよね。)


歯垢

この言葉は知らない人がいないくらい一般的になりましたが、意外と間違って記憶してる方も少なくありません。
実際歯医者さんに「歯垢を取ってもらえませんか?」と言って失笑をかってしまった方もいるのではないでしょうか? (でもそういう方は自分の口の中に感心のある証拠ですので恥ずべき事ではありません。)
歯垢とは色んな種類の細菌のかたまりでそのうち「虫歯に関与する細菌」や「歯周病に関与する細菌」 勿論なにもしない細菌も含まれています。そしてそれらはつねに私達みんなの口の中にすむ常在菌であるので 細菌を完全に死滅させるのは不可能です。
ではどうすればいいのでしょうか?
細菌は食事中の蔗糖などを摂取して海苔状の生産物を作りだし、唾液に流されない「家」を作ります。
歯周病は嫌気性(空気を嫌う)の細菌が原因であることが多く、 (普通は一週間以上歯ブラシを当てないでやっとその原因菌が現れるともいいます。) 歯磨きはその家を壊してしまって口の中の環境を唾液によって「悪さをしない細菌」で調える効果があります。 それをプラークコントロール(歯垢の調整とでもいうのかな?)と呼びます。
つまり歯磨きは歯ブラシの機械的操作によって細菌が歯垢として成熟するのを阻止していく目的があるのです。


歯石

歯垢は歯ブラシさえ当てれれば簡単に落ちます。 でも磨き残しを放っておくと唾液中のリンやカルシウムが沈着して硬く石灰化していきます。
歯石の表面はザラザラなので細菌の温床に為りやすいため、後は悪循環が起こり雪だるま式に歯石がたまります。 一度付いた歯石は歯医者さんで取ってもらいあとは歯垢の段階で落としていきましょう。
あくまでも歯石になるまでの課程で歯茎に炎症を与えるので付いてから取ってもらうのでは遅いのです。


悪い細菌

ここでは歯周病に関与する菌を指しましたが、 ある特定の菌は体内(菌内?)に毒素を持ち(内毒素や外毒素) それが歯茎に刺激を与え歯茎は細菌の進入に備え白血球をたくさん送り出せるよう血管を発達させます。
そのため歯茎が腫れひどくなると戦いにやぶれた(?)白血球が膿となって排出されるわけです。

虫歯に関与する細菌は蔗糖を摂取し、ある酸を作りだし歯の表面を溶かし虫歯を作ります。 ただエナメル質は硬いので脱灰しづらいのに対して内部の象牙質は柔らかいため表から見ると小さな虫歯が、 実は中で大きな虫歯になっていたというのは良くあることです。


シーラント

虫歯に罹患するリスクの高いこう合面の複雑な形態を合成樹脂で埋めて、 歯垢の形成をしづらくし、歯ブラシの到達性を良くします。

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フッ素いりの歯磨剤

今まで日本では(安全基準内での)高濃度のフッ素いりの歯磨剤は、 種類が少なかったのですが、今では

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キシリトール

キシリトール(XYLITOL)は、天然の甘味料ですが、 虫歯の原因菌の一つのSt.ミュータンスに代謝されないため 菌の生産物であるデキストランというベタベタした物質の生成を押さえると言われています。 そのため高濃度のキシリトールを摂りつづける事により歯垢の形成を抑制し、 虫歯予防につながります。

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